衝撃の実写映画化!

映画 『JUDGE/ジャッジ』

2014.2.21(金)Blu-ray&DVD発売!
瀬戸康史 有村架純 / 田中壮太郎 平 良和義 川手ふきの 西丸優子 / 佐藤二朗
監督:古波津陽 脚本:古波津陽 川手ふきの 原作:外海良基(ガンガンコミックス/スクウェア・エニックス刊)
生き残りたければ投票せよ
 
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RULE


1.多数決により、最も罪の重い罪人を時間内に選ぶ。2.最も多く票を集めた罪人は処刑される。3.最終審判を生き残った罪人は解放される。4.棄権・脱走は許されない
INTRODUCTION

『SAW』、『ライアーゲーム』、『カイジ』、『リアル鬼ごっこ』…。
“ソリッド・シチュエーション・スリラー”の新たなる衝撃作、遂に解禁!!

限られた条件、限られた空間で生死をかけたゲームが展開される“ソリッド・シチュエーション・スリラー”。
このジャンルに、新たに、もうひとつのマスターピース『JUDGE/ジャッジ』が誕生!

七つの大罪を背負った罪人たちが、何者かによって閉ざされた空間に集められた。頭には異様な動物のマスクをかぶせられ、手には毒薬を仕込まれた手錠…。生き残りたければ、それぞれの罪人の罪の重さを制限時間内に多数決で決定しなければならない。票を多く集めたものには贖罪のチャンスは与えられず、死の制裁が下る!

謎が謎を呼び、人間の本性が暴かれるスリリングな展開が人気の大ヒット・コミックを映画化するにあたり、監督・脚本には、新鋭・古波津陽を抜擢。古波津監督は、原作のストーリーを大胆に翻案。映画でしか表現し得ない映像世界を生み出すため、全編監視カメラの映像、視点切り替えを多用したオリジナリティあふれる画期的な撮影方法を導入。そしてリアリティを追求するべく、実際にキャストたちを閉鎖された空間に閉じ込めて撮影、息の詰まるような緊迫感あるドラマを創り上げた。

そして、この極限ドラマに、若手実力派キャストが今までのイメージを覆す“罪人”役に挑戦!
主演は、映画『貞子3D』シリーズ、2014年春実写映画化が話題騒然『僕は友達が少ない』(主演)、ドラマ「斉藤さん2」など、映画・ドラマ・舞台でそれぞれ幅広い役どころを演じる実力派俳優の瀬戸康史。過去にその正義感の強さ故に傷害事件を起こした暗い過去と『憤怒』の罪を負った主人公オオカミ役に、いままでの爽やかな好青年のイメージを覆すかのように、鬼気迫る演技でチャレンジ。クライマックスには壮絶なバイオレンスシーンもこなし新境地を切り開いた。

また、謎めいたヒロインともいうべき役どころに、映画『阪急電車 –片道15分の奇跡-』、『リトル・マエストラ』、『SPEC』シリーズや、連続テレビ小説「あまちゃん」、「スターマン・この星の恋」などで若手実力派女優の地位を着実に築き上げている有村架純。ファンへの暴言から『傲慢』の罪を負った元アイドルのライオン役に、可愛らしさの裏に秘めた人間の欲望や醜さをむき出しにする迫真の演技で挑みミステリアスな魅力を見せる。

さらに、物語にリアリティと深みを加えるのは、ドラマ「幼獣マメシバ」、「勇者ヨシヒコ」、「めしばな刑事タチバナ」などをはじめ、コメディからシリアスな作品まで幅広い表情を見せる個性派俳優の佐藤二朗。悪質な勧誘で若者たちから巨額の金を吸い上げ、自殺へと追いやった『強欲』の罪を負うキツネ役で、冷酷非情かつ狂気に満ちたキャラクターを演じる。
その他、実力派の演技陣が集結し緊迫のストーリーが展開される。

生きるか?死ぬか?究極の選択を迫られる頭脳戦をスクリーンで“ジャッジ”せよ!

STORY

閉ざされた空間に監禁された7名の罪人。目覚めると、頭には動物のマスク。手には毒薬を仕込まれた手錠と鎖…。
傲慢(ごうまん)、嫉妬(しっと)、憤怒(ふんぬ)、怠惰(たいだ)、強欲(ごうよく)、大食(たいしょく)、色欲(しきよく)―。7つの大罪を背負った者たちに課せられたのは、死の裁判ゲーム。
制限時間内にお互いの素性を探り合いながら、より罪が重いと判断した者に多数決で“死の審判(ジャッジ)”を下す。
出口も希望も見いだせない環境下、自分が生き残るためには誰かに投票しなければならない。
悪夢と狂気のゲームに勝ち残るためには何をなすべきか? 協力か? 騙し合いか? 人を殺めることか?
そして、この謎めいたゲームは一体何者が仕掛けた罠なのか?
極限状態の中で、人間の欲望、憎悪、本性が醜いまでに暴かれていく。
なぜ、人は騙し合い、憎しみ合い、そして殺し合うのか? 正義とはなにか?
その先には誰も想像しえなかった“ジャッジ”が待ち受けていた! あなたは驚愕の結末を、死の法廷の傍聴席で目撃する!

CAST&STAFF
  • 瀬戸康史
  • 有村架純
  • 佐藤二朗
  • 田中壮太郎
  • 平 良和義
  • 川手ふきの
  • 西丸優子
STAFF

オオカミ【罪状:憤怒】

1991年生まれ。2010年某警備株式会社に入社。2011年6月、勤務中に傷害事件を起こす。過度な暴行により、相手は植物状態、現在も入院中……。

瀬戸康史(せと・こうじ)

1988年生まれ、福岡県出身。2005年俳優デビュー。2008年に「仮面ライダーキバ」(EX)、「恋空」(TBS)の主演を同時に務め一躍人気を博す。その後も「タンブリング」(TBS/10)、「江~姫達の戦国~」(NHK/11)、「胡桃の部屋」(NHK/11)、「ティーンコート」(NTV/12)、「眠れる森の熟女」(NHK/12)、「TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~」(CX/12)、「斉藤さん2」(NTV/13)などドラマ出演が続く。また今年は舞台「八犬伝」にも出演し好評を博す。映画では『ランウェイ☆ビート』(11)、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(11)、『貞子3D』(12)、『貞子3D2』(13)をはじめ、2014年春公開の主演作『僕は友達が少ない』など話題作への出演が相次ぐ。映画・ドラマ・舞台でそれぞれ幅広い役どころを演じる実力派俳優として注目を集める。

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ライオン【罪状:傲慢】

1992年生まれ。2002年に雑誌モデルでデビュー。2010年初のレギュラーである某クイズ番組で秀才ぶりを発揮し注目を集める。2011年、パニック障害を発症し、握手会を拒否。その後、自らのブログで暴言を吐き、炎上……。

有村架純(ありむら・かすみ)

1993年生まれ、兵庫県出身。2010年5月「ハガネの女」でドラマ初出演。以降「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」(10/TBS)、「11人もいる!」(11/EX)、「つるかめ助産院~南の島から~」(12/NHK)、「スターマン・この星の恋」(13/KTV)など数多くのドラマに出演。中でも連続テレビ小説「あまちゃん」(13/NHK)では小泉今日子演じる春子の若かりし日を演じ話題に。また11月10日にはドラマW「チキンレース」(WOWOW)にも出演する。映画では『阪急電車 -片道15分の奇跡-』(11)、『劇場版 SPEC~天~』(12)に出演、『ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-』(11)、『リトル・マエストラ』(13)では主演を務めた。『JUDGE/ジャッジ』の公開月には『劇場版SPEC~結~漸ノ篇/爻ノ篇』と合わせて出演作が3本も公開されるなど、若手実力派女優の地位を着実に築き上げている。

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キツネ【罪状:強欲】

1966年生まれ。1996年、自己啓発セミナーを開始。悪質な勧誘で若者をだまし、巨額の金を吸い上げる。会員に自殺者多数……。

佐藤二朗(さとう・じろう)

1969年生まれ、愛知県出身。1996年演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げし全公演で作・出演を担当。その後、多数のドラマ・映画に出演する他、「恋する日曜日」(07/BS-TBS)、「家族八景Nanase,Telepathy Girl's Ballad」(12/MBS・TBS)、「2013新春特別企画~だんらん~」(KTV)などの脚本を執筆。映画『memo』(08)では脚本・監督を務めた。現在、監督二作目を準備中。また、初主演の映画『幼獣マメシバ』(09)はシリーズ化され3作目まで公開された。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ(11・12/TX)や、「めしばな刑事タチバナ」(13/TX)などをはじめ、コメディからシリアスな作品まで幅広い表情を見せる個性派俳優。今後の公開作に『男子高校生の日常』(10月12日公開)がある。

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イヌ【罪状:嫉妬】

1970年生まれ。1998年株式会社設立(共同経営)。2001年ベンチャー企業アワードで受賞。2007年、共同経営者の取締役社長に横領の罪を着せて失職させる。その後、自らが取締役社長のポストに着く……。

田中壮太郎(たなか・そうたろう)

1970年生まれ。1996年俳優デビュー。以降主に舞台をメインに活動。「東京原子核クラブ」「今は亡きヘンリーモス」などに出演。「金魚鉢の中の少女」以降は演出も手掛ける。近年では映画「おとうと」「希望の国」、ドラマ「フリーター、家を買う。」「相棒10」など活躍の場を広げている。

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クマ【罪状:怠惰】

1987年生まれ。2002年某公立高等学校時代、突然の登校拒否。以後10年にわたる引きこもりと家庭内暴力で母親に苦痛を与え続けた結果、2012年に母親自殺……。

平 良和義(たいら・よしかづき)

1990年生まれ。高校卒業後、千葉県の造船所に就職。働きながら養成所で学ぶ。2009年会社をやめて上京。2010年海賊ハイジャック第11回本公演「B4paper books」で俳優デビュー。2011年に海賊ハイジャックに所属。以降海賊ハイジャックの全公演に出演。第13回本公演「B4paper books2」、第15回本公演「「不思議の国のアリスより」など。

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ブタ【罪状:大食】

1968年生まれ。2011年ボランティアスタッフとして働いた被災地で、届いた食料や救援物資、義援金を着服……。

川手ふきの(かわて・ふきの)

1968年生まれ。北区つかこうへい劇団劇作家・演出家コース出身。主に舞台を主体に活動。「体育会の女」(博品館劇場)「阿修羅のごとく」(和田勉演出)「冬の運動会」(久世光彦演出)など。脚本も手掛け、本作も古波津監督と共同で担当。古波津監督との共同脚本は「WAYA!宇宙一のおせっかい大作戦」に続いて2作目。

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ウサギ【罪状:色欲】

2002年歌舞伎町のキャバクラ店に入店。客の男性からの出資で某クラブを出店。その後、出資者男性との不倫関係が明るみに出て家庭崩壊。同様の家庭崩壊者2名。自己破産者3名、行方不明者1名……

西丸優子(にしまる・ゆうこ)

1980年生まれ。長野県出身。テレビドラマや映画、舞台、CMと幅広く活躍。TV-CF『アリさんマークの引越社』に出演中。また二人芝居ユニット「ナシュラン家」を旗揚げし、定期的に舞台公演を開催。2008年から長野県中野市の「なかのバラ大使」を務める。

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監督・脚本:古波津陽(こはつ・よう)

1973年生まれ、東京都出身。日本映画学校中退後、グラフィックデザイナー、ショートフィルム製作を経て2009年に段ボールで城を建てる戦国武将の物語『築城せよ!』で長編劇場映画デビュー。続いて2011年には、即興演技から練り上げた脚本のない野心作『聖地へ!』、下町の人間模様をハートウォーミングに描いたコメディ『WAYA!宇宙一のおせっかい大作戦』が劇場公開された。また、PVやTV「beポンキッキーズ」のショートシリーズなども手がけている。

原作者:外海良基(とのがい・よしき)

2005年 『鬼組』でスクウェア・エニックスマンガ大賞の特別大賞受賞と同時にデビュー。
2006年3月号より初の長編作品となる『ひぐらしのなく頃に 暇潰し編』(原作:07th Expansion)を連載開始。その後、オリジナルの連載作品『Doubt』『JUDGE』がシリーズ累計170万部を超える大ヒットに。
2013年10月発売の月刊「少年ガンガン」11月号より、新連載『Secret』をスタート。

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PRODUCTION NOTE

期待の新鋭・古波津陽監督が手掛ける、
全く新しい、ソリッド・シチュエーション・スリラー『JUDGE/ジャッジ』

極限状態で人間の本性を暴くスリリングな展開が人気の大ヒットコミック「JUDGE」を大胆に翻案し映画化したのは、これまで『築城せよ!』『WAYA!』など、ハートウォーミングな作品を主に手掛けてきた期待の新鋭・古波津陽監督。本作の東幸司プロデューサーは、古波津監督を抜擢した理由を次のように語る。「『JUDGE』は確かに監督が手掛けてきた作品群とテイストは違いますが、映画化に際してのアイディアを募ったときに、監督から出されたアイディアが本当に面白かったんです。古波津監督となら、全く新しいソリッド・シチュエーション・スリラーができるのではと思いました」。一方、古波津監督は、「自分が今までやったことのないジャンルだからこそ、手掛けてみたかった」と言う。「これまでの作品では“人を信じるとこうなる”という、ある意味、理想の物語を描いてきたのですが、今回は“人を信じないとこうなる”という逆のアプローチを取っています。表から描くか裏から描くかの違いですから、自分の中で違和感や矛盾はありませんでした」
「JUDGE」の映像化にあたり、監督が提案した主なアイディアは次の3つ。まずは、映画として成立する限界の時間まで登場人物に動物マスクをかぶせたままにすること。次に、物語が展開する時間と現実の時間をできる限りシンクロさせること。そして3つ目が、全編監視カメラの映像のみで構成することだった。そのアイディアが見事に結実、融合し、革新的な映像のソリッド・シチュエーション・スリラーが誕生することとなる。

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シナリオ構築作業と監禁実験!

脚本は古波津監督が、以前から何度か脚本を合作している川手ふきの(本作でブタ役を演じた)と共に手がけている。原作に大胆な脚色をするにあたり、まずはキリスト教の7つの大罪【傲慢(ごうまん)・嫉妬(しっと)・憤怒(ふんど)・怠惰(たいだ)・強欲(ごうよく)・大食(たいしょく)・色欲(しきよく)】に従って、キャラクターに背負わせる罪を設定した。「今の時代が抱えている身近なキーワードを並べたつもりです」と古波津監督が言うように、扱うのは、引きこもり、震災義援金の着服など時代を映し出すものばかり。一方、マスクにする動物は、7つの大罪の象徴として描かれる動物に決定。その中で、物語の中心となるのは、憤怒の罪を背負ったオオカミにすることを決める。「怒りの感情は誰でも持ちうるものですし、正当防衛をしたキャラクターであれば観客からも共感されるのではという思いがありました」と監督は言う。そして、ヒロインは「猛々しいマスクを敢えて華奢な女の子にかぶせてみたかった」というライオンに。
また、脚本執筆にあたり、古波津監督は役者を集め、監禁のシミュレーション実験を行っている。監禁されたときに人はどのような気持ちになり、どのような行動を取るのか。シミュレーションの結果が反映され、脚本はよりリアルなものとなった。「僕は、監禁された人たちがみんなで協力して脱出方法を考える展開をイメージしていたんですが、目隠しをされていると、声の主に対してものすごく不信感を持つんです。映画の冒頭で、登場人物たちがなかなか会話をはじめないのは、このシミュレーションの経験からきています。また、監禁が続くと自分さえ助かればいいという思いになってくる。人間のダークサイドを見た気がしました」

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監督が描く緻密な絵コンテ

どの作品でも、自ら描いた絵コンテを用意して撮影に挑む古波津監督。普段はキャラクターの感情をスタッフに伝えるためのツールとしての役割が大きいが、今回はより緻密な絵コンテを用意した。というのも、本作は、監視カメラの映像と、動物のマスクに付けられた視点カメラ(POV)の映像のみで構成されるため、現場で自由にカメラを置き、撮影することはできない。約2週間の撮影期間ですべてのカットを撮りきるには、どのカメラで何を撮るか、どんなカットが欲しいのか、前もってシミュレーションし、カット割りを決めておく必要があった。
 絵コンテは、キャラクターの身長や顔、衣裳、そして背景が決まっていないと描けないため、まず監督自身がイメージボードを描き、キャラクター設定と美術設定を決定。そして撮影監督の柏崎佑介との打ち合わせを何度も繰り返し、撮りたいカットを決めて行った。この時点で、そのカットでは誰の目線のカメラを使うのか、脱いだマスクをどこに置いてどのアングルを狙うのかなどを検証。コンピューターを使い、3D空間でのシミュレーションも行っている(ちなみにこの絵コンテは、役者陣には「演技が影響されて欲しくない」という理由で見せられていない)。

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キャラクター作りのためのワークショップ

正義感あふれるオオカミ役には「目の演技が印象的」と監督が語る瀬戸康史。監督曰く、「怒りの表現というのは、そんなに種類は多くない。この映画は怒りの段階がたくさんあり、それを説明するセリフも極力減らしているので、目の芝居が重要になってくると思ったんです。ですから、瀬戸くんはぴったりだと思いました」。一方、ヒロインで、傲慢の罪を背負った元アイドル・ライオン役には、有村架純。「以前から、有村さんはお芝居が丁寧な人だと思っていました。これまでの出演作を見ていて、キャラクターに対する理解とか芯の強さが感じられたので、ライオン役を演じてもらったら面白いだろうなと」。そしてキツネ役の佐藤二朗に関しては、「お客さんの想像を裏切るキャラクターであって欲しかった。僕の想像をも裏切って欲しいというお話をして、現場でもいろんなアイディアを出してもらいました」
物語は密室で展開するが、演じるにあたり過去の記憶やバックボーンが大切になってくるので、クランクイン前にキャスト陣を集め、キャラクター作りのためのワークショップを行っている。それぞれのキャラクターが抱える過去の事件を即興芝居で演じ、シミュレーションしたりもした。「各キャラクターが心にためこんでいる傲慢、憤怒などの感情の根拠を肉付けしてもらって、あとは現場で勢いよく演じてもらうようにしました。セリフは本心でないこともたくさんあるので、自分たちで内面からキャラクターを作ってもらいたかったんです」と監督は語っている。

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“死の法廷”セットと動物マスク

本作の舞台となるセットは、目白にある廃倉庫に建てられた。密室の威圧感が必要だったので、窓はなし。壁は、二面は廃倉庫の壁をそのまま用い、残りの二面は美術部が壁を建てて、コの字型のテーブルがきれいに収まる四角い空間に仕切り直した。
背景をソリッド・シチュエーションの王道とも言える無機質な空間にしたことについて、監督は、「動物マスクをかぶって監禁される状況が異様で、普段着に動物マスクだけでもミスマッチ感があるのに、背景もミスマッチなものにしてしまうと、その面白さが伝わらなくなると思ったんです。だから背景は、動物マスクと普段着の異様な組み合わせが際立つようなものを意図しました」
テーブルやインジケーター、手錠とそれをつなぐチェーンは撮影用の軽いものではなく、本物の鉄で作っている。「あの質感、重さが、役者に威圧感や絶望感を与えるんです。美術部は、本気で手錠を引っ張ってもびくともしない、リアルな芝居ができるセットを用意してくれました」
動物マスクは、一般的な着ぐるみのものよりも少し小さめに、原作の絵柄を意識しつつ特別に作ったもの。これをかぶると、息苦しくて周りがあまり見えず、なおかつ暑いのだが、キャスト陣はそんな苦しい状況を逆手に取り、切迫した芝居へと見事に昇華してみせた。

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全編監視カメラの映像のみで構成した未体験映像

本作でキャスト・スタッフが最も困難だったと口をそろえるのが、美術セット内の閉ざされた空間での撮影である。
監視カメラの映像の撮影時は、セット内に7人の役者だけを閉じ込め、実際に監禁・監視されているかのような状況の下で、数十分間にわたって2台のカメラを回し続けた。監督やスタッフは別の部屋におり、カメラもリモコンの遠隔操作で動かす。いつカットがかかるかわからない、何を狙ってるかもわからない撮影にキャスト陣は精神も肉体もかなり消耗した様子だったが、おかげで緊迫感あふれる映像を撮ることができた。
 監督は語る。「映画の導入部だけでなく、最後まで監視カメラの映像で見せて、なおかつドラマも感じさせないといけない。監視カメラの映像で全シーンを構成するのは、自分で出したアイディアでしたが、思った以上に大変でした。かなり苦労しましたが、結果的にただの監視映像でもなく、普通のドラマでもない、いい意味で不思議な質感の映像が撮れました。見たことのない映像になったと思います」

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映画の中の時間と現実の時間のシンクロ

原作は一つの審判に12時間をかけて、その間に人間関係が動いていくさまを描いているが、この映画の場合、途中で時間経過が省略されると、リアリティやライブ感が薄れてしまう。そこで一つの審判にかける時間をできるだけ短くし、観客にリアルタイムで物語が進行していく感覚を与えるようにした。内容を凝縮した分、観客をハラハラさせる要素をより多く詰め込むことができ、緊迫感を増すこともできた。 「審判を繰り返すたびに罪の話が深くなっていくのも、『JUDGE』のコンセプトの一つなので、審判の回数を減らすわけにはいかなかったんです。そこで一つ一つの審判の時間を短く、なおかつ審判が進んで行くごとに審判の時間が短くなるようにしました。映画を観終わったときに、登場人物が体験した時間と実際の時間がシンクロするといいなと思ったんです。時間は厳密に一致はしていませんが、シンクロしている雰囲気が出せるように、編集には気を配りました」

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議論を呼ぶエンディング

極限状態の中で人間の欲望、憎悪、本性が醜いまでに暴かれていく本作。人を殺してまで自分は生き残りたいか。自分の幸せを守るために他人の不幸を許していいのか。本作は繰り返し問いかける。監督は語る。  「この物語は最初から最後まで同じ問いかけをしていくんですが、それに対する答えがどんどん変わっていく構造です。この問いかけこそが、今の時代に表面化してきた問いかけではないかと。私が一番怖いと思うのは、人が狂気の中で狂った決断を下すのではなく、冷静な人がエゴのために冷静に他人を陥れる事です。『JUDGE』で行われる投票は割と冷静なんですよね。その不気味さを感じていただきたいです。」  オオカミが追い詰められるとともに、観客も追い詰められていく。過度な説明はなく、一気にエンディングまで突き抜け、からくりは謎のまま終わる。 「すべてつじつまは合わせてあるんですが、それをきれいに説明する映画が必ずしも面白い映画ではないと最近思うんです。逆に不完全さがある作品の方が、記憶に残ることもある。この映画も受け取り方はいろいろあると思いますが、観終わったときに、ではどうしたらよいのか? とお客さんに考えてもらえたら嬉しいですね」

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MUSIC

主題歌
MAN WITH A MISSION「Wake Myself Again」(CROWN STONES / NIPPON CROWN)

主題歌を提供したのは、頭はオオカミ、身体は人間という異形の生命体5匹からなる人気ロックバンドMAN WITH A MISSION(マン ウィズ ア ミッション)!!
タイトルは「Wake Myself Again」。既にデジタルシングルとして発売中の人気楽曲で、10月からのバンド史上最大級のライブのツアータイトルにもなっている。
今回の主題歌決定は、映画製作陣が映画『JUDGE/ジャッジ』の主題歌をイメージしたとき、理不尽に極限状況に追い込まれた主人公の言いようのない「怒り」を表現するにはマンウィズのパワフルでエネルギッシュなサウンドしか有り得ないと考えてオファーしたところ、メンバーのJean-Ken Johnnyも原作のファンで、かつ生と死、罪と罰の間で、疑う心と信じる心が試されるという映画『JUDGE/ジャッジ』の世界観に共鳴、主題歌提供を快諾したという経緯があった。

映画『JUDGE/ジャッジ』のメガホンをとった古波津陽監督も、オオカミの姿をしたバンドが、“オオカミ”が主人公の映画の主題歌を提供してくれた出来すぎともいえる経緯に喜びつつも、マンウィズの本主題歌の歌詞「Wake Myself Againもう一度自分自身を目覚めさせる」が映画の内容や登場キャラクター・オオカミの覚醒シーンなど、連動する部分が多かったと、この化学反応に満足している。
謎が謎を呼ぶ映画のエンディングを彩るマンウィズのパワフルなサウンドがこの秋大きな話題を呼ぶにちがいない!

MAN WITH A MISSION プロフィール

MAN WITH A MISSION
ジャン・ケン・ジョニー コメント

原作のファンだとうかがっていますが、「Wake Myself Again」が映画『JUDGE/ジャッジ』の主題歌に決まったときの感想をいただけますか?
罪ト罰。人間ガコノ世ニソノ姿ヲ現シ、最小単位ノ社会ヲ形成シタ時カラソノ概念ハ生マレタノデアロウ。イツシカ裁クノハ神ノミデハナク、人間ガ人間ヲ裁ク社会ガ社会ソノモノヲ守ルタメト言ウ大義名分ノモトアタリ前ノヨウニ生マレタ。裁ク権利ヲ持ッタ側ハ同ジ人間。先入観ヤ感情ヲソノ判断ニ含ム事ハ許サレル立場デハナイハズ。シカシ、本当ニ全クノ赤ノ他人ニソノ裁キヲ委ネテル事ニ疑問ヲ持ッタ事ハナイダロウカ。
人ヲ信ジル、自分ヲ信ジル。ドチラモ生キテ行ク上デハ欠カセナイ要素ニ思エルガ、極限ノ状態、最終的ナ決断ヲ迫ラレタソノ瞬間、我々ガ信ジルベキハ。
ソシテ信ジタ結末ガ正シイカドウカナンテ事ハ、決断ヲ下シタ自分ニ測レルヨウナモノナノカ。

映画をご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
太古ノ昔ヨリ未ダニ答エガ出テナイ問イヲ投ゲカケル本作品ニ我々ノ楽曲モ登場致シマス。ドチラモ楽シンデ頂ケレバ、ソシテゴ自身デモ見ツカラヌ答エニ頭ヲ悩マセナガラコノ映画ヲオ楽シミ下サイ!

映画主演:瀬戸康史からの主題歌決定に向けてのコメント
今回、オオカミ役として主人公を演じるにあたり、主題歌はMAN WITH A MISSIONさんしかないだろう!というくらい自分の中では勝手に決めてました(笑)
いざ正式に主題歌に決まった事を知り、あの力強く、良い意味で常識外れな風貌の5匹のロックバンドとのコラボレーションが楽しみでなりません。
僕らが作り上げた映像と、MAN WITH A MISSIONさんの主題歌が合わさって、破壊力抜群の作品になる事を期待しています。

MAN WITH A MISSION(マン ウィズ ア ミッション)

Tokyo Tanaka(トーキョー・タナカ)(Vo)
Jean-Ken Johnny(ジャン・ケン・ジョニー)(G,Vo,Raps) 
Kamikaze Boy(カミカゼ・ボーイ)(B,Cho)
DJ Santa Monica(DJサンタ・モニカ)(DJ,Sampling)
Spear Rib(スペア・リブ)(Dr)

頭はオオカミ、身体は人間という異形の生命体5匹からなるロックバンド。

2011年6月にフルアルバム「MAN WITH A MISSION」でメジャーデビュー。デビュー後わずか2ヶ月で“SUMMER SONIC 2011”へ出演し、約10,000人を動員し話題となる。

2012年7月に発売された2ndアルバム「MASH UP THE WORLD」はオリコン週間CDアルバムランキング4位にランクイン。
同月、フランスで開催された“JAPAN EXPO 2012”にも出演し、海外のオーディエンスからも熱烈な支持を受ける。以降、欧米各地でライブツアーを積極的に行い、今年の夏は韓国、台湾のフェスにも出演している。

5月に行われた日本武道館ライブを収めた最新映像作品「狼大全集②」はオリコン初登場2位にランクイン。
秋に行われる横浜アリーナを含む全国ツアーは発売と同時に全箇所チケット完売と、今最も勢いがあり、注目を集めているバンドである。